韓国の記事にシワンさんの記事が掲載されていましたので皆さんにご紹介します。

<スタッフ翻訳>
『トレーサー(仮)』イム・シワン、バーンアウトと交換した人生キャラクター



俳優イム・シワンが『トレーサー(仮)』で<信頼できる俳優>の地位を固めた。

イム・シワンは最近OSENとのテレビインタビューで、26日に放送終了したMBC金土ドラマ『トレーサー(仮)』の感想とファン・ドンジュ役を演じた感想などを語った。

『トレーサー(仮)』は誰かにとっては判事・検事より怖い所、国税庁、別名<ゴミ置き場>と呼ばれる租税5局に転がってきた毒々しい者のどんな困難にも恐れない活躍を描いた痛快な追跡活劇だ。
26日に放送された『トレーサー(仮)』最終回は、1分当たりの最高視聴率が12.5%まで上昇し、首都圏世帯の視聴率は9.8%まで上昇、最高視聴率を記録した。全国視聴率は9.0%を記録した。

2017年のドラマ『王は愛する』以来5年ぶりにMBCドラマに復帰することになったイム・シワンは主人公ファン・ドンジュを演じた。ドラマの中のファン・ドンジュは大企業の裏金を管理していた業界最高の会計士出身で、今は国税庁中央支庁租税5局のチーム長だ。業界を支配していた並み外れた実力はもちろん、特有の図々しさとクレイジーさで武装した人物で痛快さを届けた。

2010年アイドルグループZE:Aでデビューしたイム・シワンは、俳優へと転向し花を咲かせた。ドラマ『太陽を抱く月』、『赤道の男』、『トライアングル』、『ミセン-未生-』、『王は愛する 』、『他人は地獄だ』、『それでも僕らは走り続ける』や映画『弁護人』、『戦場のメロディ』、『ワンライン/5人の詐欺師たち』、『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』などに出演した。特に映画『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』と『非常宣言(仮)』でカンヌ映画祭に2度も足を運ぶなど、俳優として明確に印象を残した。

国防の義務を終えてからさらに高く舞い上がっているイム・シワンは『トレーサー(仮)』で信頼できる俳優の地位を固めた。『トレーサー(仮)』で視聴者たちに会ったイム・シワンは「すっきりした。見てくださった方が良かったという話をたくさんしてくださったようで、ほっとしている」と感想を伝えた。



▲『トレーサー(仮)』をやらないと役者として問題のある行為だと感じた

『トレーサー(仮)』を終えたイム・シワンは「今回のドラマは半年以上撮った。準備期間を含めると、もっと長い時間を『トレーサー(仮)』と過ごした。そして時間が経ち、緊張がすっかり解けたようだった。バーンアウトが来たのか、何もせずに数日間ゆっくり休んだ。じっとゾンビのように過ごした」と近況を伝えた。

<バーンアウト>という言葉が心配をもたらした。イム・シワンは「バーンアウトは当たり前かもしれない。考えてみたら、除隊してから3年ぐらい作品を休まずにやっていた。やっと休むことができるので、緊張感が緩んでバーンアウトのようになったのではないかと思う」と説明した。

イム・シワンを休めないようにした『トレーサー(仮)』。それほど魅力的だという意味だ。イム・シワンは『トレーサー(仮)』の第一印象は企画意図からセリフまでびっしりで、冊数も相当だった。俳優としては苦労することが明らかなので、ドラマが面白くなかったらという気持ちで台本を見た。ところが、作家さんの文章に対する愛情と徹底さ、数年間凝縮した努力が見えた。このような構成がしっかりしたシナリオを選ばないと、俳優として問題がある行為と考えざるを得なかった。そのため、『トレーサー(仮)』という台詞の沼にはまってしまった」と笑った。

イム・シワンは「馴染みのない職業で、どの作品でも扱った馴染みのある素材ではないので、最初は『どんなことが国税庁に勤める人の姿と言動だろう』とたくさん考えた。国税庁で働いた方を訪ねアドバイスを求め、インタビューもしたが結局は「国税庁も全て人が住んでいる所」という結論に至った。それがヒントになって真似をしないで、この状況に接している人を表現しようと思った」と話した。

これと共にイム・シワンは「税金はちゃんと納めている。本当にしっかり納めている。申し分なくしっかり納めている」と笑った。



▲ファン・ドンジュ、おじさんを掴むMZ世代

そのように『トレーサー(仮)』ファン・ドンジュになったイム・シワン。「どんなスタイルで行こうと考えたことはないが、キーワードにしたのは<おじさんをつかむ赤ちゃん>だった。おじさんたちを捕えるMZ世代。おじさんたちと表現したのは国税庁の上級幹部らだ。スマートで悪い人たちだ。おじさんたちが言いそうにない言葉を使って、この人たちが子供とケンカしているように見せるなど、幼稚に見せようとした」と話した。

ビジュアル的にも変化を与えた。まず、チリチリしたパーマヘアが目立った。イム・シワンは「そのヘアスタイルで頑固なイメージを極大化しようという考えはなかった。しかし、そのように見えたならよかった。数日間洗わなくても目立たない髪、映像で見てもにおいがするような感じを意図した。スーツを着込んだ既成世代に反する姿に痛快さを与えようとした」と話した。

イム・シワンは「ファン・ドンジュというキャラクターが特に大変だったというよりは、台本と分量が圧倒的に多かったのと、どう機転を利かせられるか、ユーモラスに入れられるか、意地悪でしつこいところを魅力的に見せることができるだろうか悩んだ。確かに演技をしながらもすっきりしたので、僕にとってもカタルシスを感じることができるように作ってくれたようだ。痛快な場面を撮るときはすっきりして、大人たちが威圧感を与えようと恐怖感を与えることに対して、いちいち反論を提起する姿が僕が演技しながらも、痛快だった」と話した。

イム・シワンは会計士のファン・ドンジュと国税庁のファン・ドンジュの差別点について「一番大きなキャラクターを見せる上で克明に見せやすいのがその人の行動と衣装だと思って悩んだ。会計士のファン・ドンジュは、本人がうまくいっているということを知っていて、能力に対する自信もある。正義感よりは本人が事業的に成功することが重要であり、これ見よがしにもっとうまくいくことを願う人だった。言語、行動自体に自信があり、ずうずうしい。国税庁に入ったファン・ドンジュは正反対に復讐を誓い、すべてを復讐のために生きるという人としてだけ表現しないようにした。逆に考えると、そのようなトーンをそのまま表現すれば、僕が本当は復讐することがばれるかもしれない。本来の姿であるかのように演技をしなければならないと思った。会計士が本来の気質なら、国税庁はそれを演技するドンジュを見せようとした」と話した。

イム・シワンは「どんな結末であれ、ファン・ドンジュというキャラクターの気質が変わらないでほしい。ファン・ドンジュというキャラクターがしっかりしていて、図々しさもあると言えば、その視点がある大きなことを経験してからという理由で変わって欲しくなかった。ハンマーで叩きつける場面でファン・ドンジュの気質がよく出ているが、田舎に行っても持っていると思う。その姿が特典映像に出てくるんですが、その姿がファン・ドンジュの気質をよく表しているようで、満足している」と話した。



▲コ・アソン、6年前も今も清らかな人

イム・シワンは『戦場のメロディ』で会ったコ・アソンと『トレーサー(仮)』で再会した。約6年ぶりに再会したコ・アソンについて、イム・シワンは「あの時も今も清らかな人だ。それを維持するのは簡単ではない。色々な作品を一人の俳優として、作品をたくさんすれば様々な人に出会うだろうし、本人が傷つかないために防御技術を身につける可能性も高いが、それがなく本当に清らかな人」と話した。

「清い心性そのものを守ろうとする姿を見たようだ。その点が僕にとっては感銘深かった。だからコ・アソンが演技する時に、本人の姿が投影されるのだろうか。僕も自分の純粋さを守りながら演技するのが理想的なのではないかと思った。そんな先輩であり仲間だ」と付け加えた。

イム・シワンは「(コ・アソンに)会ってとても楽しく撮影した。親しい間柄なのでおしゃべりも多い。コ・アソンとくだらない話をよくした。演技の話だけでなく、食事のメニューなど日常の話もします。最初の何分かは楽しく聞いて返事もしてくれますが、すぐに疲れきって逃げて行く。そしたら、僕も追いかけて話しかけておしゃべりする。そういう風に楽しく撮影した」と語った。



▲ 『トレーサー(仮)』ファン・ドンジュを見ながら代理満足してください

『トレーサー(仮)』を成功裏に終えたイム・·シワンは「ドラマが教育用や教科書的ではない。徹底的に国税庁という難しい題材を扱っているドラマだが、だからといってそこでどんなことをする、どんな仕事をして、用語を教えるドラマになってはいけないと思った。退社後に楽しむ娯楽ドラマだろうと考えてアプローチした。そして国税庁の業務については、これといった努力をしなかった。明らかに違う点があると思う。劇的に描写したものもあるだろう。世の中のことは全部やっているように見える。最初からはないフィクションのチームメイトたちだ。劇的なことを作るために租税5局がたくさん働いた。ドラマと現実には違いがあると思う」と語った。

彼は「ファン・ドンジュというキャラクター自体が勧善懲悪と表現をしてくれましたが、アンチヒーロー物と考えた。ファン・ドンジュもやはり欠点なくきれいな人ではないと思う。どんな部分において見ていただいている方が清々しく叫んだのか、カタルシスを感じたのか、僕がどうして選んだのか、振り返ってみれば僕ができないこと、悪に対応する、悪をさらに悪で対応することにためらいのないファン・ドンジュを見て、代理満足できたと思う。そしてこのドラマを通じて教訓、メッセージを持っていかなければならないという義務感を持って見ない方がいいと思う」と付け加えた。

©PLUM A&C

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